現在、お茶について興味があるけど、味のおいしさについてしか分からない…。
ちゃんとお茶の歴史について知って、もっとおいしくお茶を楽しみたい。と考えていませんか?
本記事では、下記内容について分かりやすくご紹介いたします。

■もくじ
1.お茶の歴史について
2.数字で学ぶ、日本茶の基礎知識

この記事を書いているのは、日本茶インストラクターであり岡山県初の茶師段位認定者でもある筒井慶喜です。
皆さんにお茶の知識を分かりやすくご紹介していきたいと思います。

2019/1/6(日)山陽新聞に掲載

■1.お茶の歴史について

1-1.お茶の発祥【はじまりは中国、薬として利用】

世界中で様々な形で親しまれているお茶ですが、そもそもお茶は、いつどこで始まり、どのように広まっていったのでしょうか。
お茶がどれほど前に誕生したのかは不明ですが、史書の記述によると、およそ5400年前の中国には存在していたようです。
当時はお茶に解毒作用があることが発見され、薬として利用することから始まったようです。
その後、中国で長い年月を経て喫茶の文化が広がっていきました。

また、チャの樹は主に「中国種」と「アッサム種」に大別されます。

◯中国種の特徴
・アッサム種より耐寒性が強く、主に温帯域で栽培
・葉は小さく長さ3〜5cm
・低木
・タンニン(カテキン)含有量が少なく主に緑茶用原料

◯アッサム種の特徴
・耐寒性が弱く、主に亜熱帯や熱帯で栽培
・葉は大きく10〜18cm
・高木
・タンニン(カテキン)含有量が多く、主に紅茶用原料

日本で栽培されているチャの樹は「中国種」ですので、日本のチャの樹は中国から伝わったと考えられています。
よく聞く「やぶきた」や「さえみどり」等の品種も全て【中国種】になります。

1-2.中国から伝わった日本のお茶文化【栄西禅師がチャの種を日本へ】

日本には1191年に栄西禅師(臨済宗の開祖)が中国の宗からチャの種を持ち帰り、長崎県の平戸(ひらど)という場所に日本最初の茶園を開いたとされています。この当時は茶葉の色、形も不揃いの紅茶に近いもので、団子状に固めた茶を粉にして飲用していたようです。

1-3.日本独自の製法や文化へ発展【日本独自の蒸し煎茶】

17世紀中頃には隠元禅師が中国の釜炒り煎茶(釜で炒る)製法を日本に伝え、1738年には京都宇治の永谷宗円が現在に近い蒸し煎茶(蒸気で蒸す)製法を作りました。この蒸し煎茶は日本独自の製法になります。このように、中国から伝わったお茶の文化は、日本独自の製法や文化へと引き継がれ、日本各地へと広がっていきました。

次は、お茶の歴史と一緒に知ると深まる「数字で学ぶ、日本茶の基礎知識」についてお伝え致します。

■2.数字で学ぶ、日本茶の基礎知識

2-1.世界に占める日本のお茶(緑茶)生産量【世界第3位】

生産量は日本は第3位。一位はダントツで中国。日本といえば緑茶というイメージですが日本での生産量は実はわずか。
緑茶の栽培は日本だけと思われている方も多いかもしれませんが、実は中国を初めアジアを中心に栽培されています。※ITC統計(2014)

2-2.一人あたりの日本のお茶の消費量【世界第20位】

一人あたりの消費量が多い国は、クウェート、リビア、アフガニスタン、トルコなど中東諸国が上位を占めています。
その理由は、中東諸国は砂漠も広がる地帯も多く、のどの渇きをいやす飲み物にお茶が選ばれていることや、宗教でお酒を禁止するところもあるため、お茶が多く消費されているそうです。日本は第20位。世界の国々と比べると、思った以上に消費していないのが現状です。

2-3.日本の茶栽培面積ランキング【一位は静岡県(シェア40%)】

茶の栽培面積は、静岡県が4割を占め1位。次いで鹿児島県、三重県という結果です。
こちらは皆さんのイメージ通りの結果だったのではないでしょうか。※農林水産省大臣官房統計部:H26.10.20公表

ただ、茶の栽培面積は昭和50年代後半をピークに減少傾向です。
生産農家の高齢化、後継者不足など小規模の茶農家を中心に減少しており、日本が抱える農業全体の課題と同じ状況です。

次の世代もおいしいお茶を届けるためにも、日本茶に少しでも多くの人が興味をもってもらえるよう、日本茶セレクトショップ彩葉ではお茶の魅力を発信していきたいと思います。

最後に、お茶の味わいだけではなく、お茶の歴史を知ることによって、さらにおいしくお茶を楽しむことができるのではないでしょうか。
せっかくなので、お茶の歴史と一緒に学びたい下記の記事もぜひご覧ください。

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さて、次回のアカデミーからは、私が住んでいる中国地方のお茶についてお話ししたいと思っています。日本の有名な産地と言えば、静岡や京都(宇治)、鹿児島、福岡(八女)といったところでしょうか?あまり有名ではありませんが、私が住んでいる岡山県を中心に中国地方でも上質なお茶が生産されています。また、中四国地方ならではのとても珍しいお茶も作られているので、色々なお茶をご紹介出来ると思っています。楽しみにしておいて下さい。

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