皆さん、こんにちは!日本茶インストラクターの筒井慶喜です。
皆さんにお茶の知識を分かりやすくお伝えするべく、彩葉アカデミーと題して毎回少しずつ簡単にご紹介していきたいと思います。
今回は「お茶と健康成分」について。
お茶は、中国では紀元前から、日本では約1200年も前から飲用されており、昔から不老長寿のための「仙薬」として様々な書物に記されています。
さて、皆さんはお茶の健康成分と聞いて、何の成分を思い出しますか?
恐らく「カテキン」ではないでしょうか。
日常的には「カテキン」と言われていますが、実は約20種類のカテキンが確認されており、正しくはその総称を「カテキン類」と呼びます。
緑茶の主成分であるカテキン類は様々な病の原因となる体内の活性酸素抑制、悪玉コレステロールや体脂肪を低減、これからの季節に心配な大腸菌O−157に対する殺菌作用、冬場のインフルエンザウイルスの増殖抑制など、効能が豊富です。また、カテキン類以外にもテアニン(アミノ酸)やカフェイン、ビタミンCも含まれており、様々な効能があります。
水溶性成分(浸出液)と水不溶性成分(茶殻)に分け、緑茶の成分とその含有率及び可能性がある効能・効果について、以下の表にまとめています。
<水溶性成分(20〜30%)>
成分 | 含有率 | 効能・効果 |
カテキン類 | 11〜17% | 抗酸化、抗がん、血中コレステロール上昇抑制、血圧上昇抑制、血糖上昇抑制、抗菌、抗虫歯菌、抗ウイルス、抗アレルギー、消臭 |
カフェイン | 1.6〜3.5% | 中枢神経興奮、眠気防止、強心、利尿作用、代謝促進 |
テアニン(アミノ酸) | 0.6〜2% | 脳・神経機能調節、リラックス効果 |
ビタミンC | 0.3〜0.5% | 抗酸化、抗がん、風邪予防、白内障予防、免疫機能増強 |
γ-アミノ酪酸(GABA) | 0.01% | 血圧上昇抑制、脳・神経機能調節 |
(日本茶インスラクター協会テキスト参照)
<水不溶性成分(70〜80%)>
成分 | 含有率 | 効能・効果 |
食物繊維 | 30〜44% | 抗がん(大腸がん)、血糖上昇抑制 |
タンパク質 | 24〜31% | 栄養素(体構成成分) |
脂質 | 3.4〜4% | 栄養素(細胞の構成成分、エネルギー源) |
ビタミンE | 0.02〜0.07% | 抗酸化、溶血防止、脂質過酸化抑制、抗がん、抗糖尿、血行促進、白内障予防、免疫機能改善 |
ミネラル類 | 4〜5% | 抗酸化 |
(日本茶インスラクター協会テキスト参照)
水不溶性成分(茶殻)にも多くの成分が含まれていますね。抹茶や粉茶(回転寿しに置いてある粉の緑茶)は茶葉を丸ごと摂取することが出来ます。
また、葉が柔らかい上級煎茶や玉露の茶殻をおひたしとして食べることもオススメです。作り方は簡単、よく水気を切った茶殻に醤油とゴマ、鰹節をかければ完成!ちなみに「iro-drip緑茶」の中では、浅蒸し系の天竜茶(オオカミ)と宇治茶(キツネ)が食感が良いためオススメです。
※天竜茶について★
※宇治茶について★
【豆知識:カフェインについて】
カフェインの摂取について、気にされている方が増えていますよね。私の知人に、カフェインを摂取した日の夜は眠れない、という方がいます。
私も長男が産まれた時期から気にするようになりました。大人の適正なカフェイン摂取量は1日当たり400mgまで(※1)と言われています。
食品中のカフェイン濃度を以下の表にまとめています。(※1)
食品名 | カフェイン濃度
(mg/100mL) |
浸出法 |
コーヒー(浸出液) | 60 | コーヒー粉末10g、熱湯150mL |
煎茶(浸出液) | 20 | 茶葉10g、90℃湯430mL、1分 |
ほうじ茶(浸出液) | 20 | 茶葉15g、90℃湯650mL、0.5分 |
烏龍茶(浸出液) | 20 | 茶葉15g、90℃湯650mL、0.5分 |
紅茶(紅茶) | 30 | 茶葉5g、90℃湯360mL、1.5〜4分 |
※1 農林水産省ホームページ「カフェインの過剰摂取について」参照http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html
煎茶の場合、1日20杯以下であれば問題ないレベルですので、過剰摂取となることはほぼ無いかと思います。
次にカフェインの代謝についてです。
カフェインを摂取してから15〜45分後に血しょう中濃度がピークを迎え、その後代謝により減少して行きます。代謝に要する時間は年齢によって変わります。
血しょう中のカフェインがなくなるまでに要する時間(時間) | |
新生児 | 82 |
3〜5ヶ月 | 14 |
5ヶ月〜13歳 | 2.3〜2.6 |
成人 | 5〜6 |
(お茶の科学(山西貞著)参照)
乳幼児は代謝に要する時間がかかるので、注意が必要ですね。これらは一般論であり、個人差はあると思いますが、ある程度の知識を持った上で、上手にカフェインの効能を活用していきましょう。
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さて今回の彩葉アカデミーはいかがでしたでしょうか。
今後もさらにパワーアップしていくべく、彩葉アカデミーに関するご意見やご感想もドシドシお待ちしております。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今日も一日 『ほっと一息。やさしい気持ち。』でありますように♪
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