皆さん、こんにちは!日本茶インストラクターの筒井慶喜です。
皆さんにお茶の知識を分かりやすくお伝えするべく、彩葉アカデミーと題して毎回少しずつ簡単にご紹介していきたいと思います。

【彩葉アカデミー】
第1回:おいしいお茶の淹れ方(お湯の温度)
第2回:お茶の種類について

第3回の今回は『お茶の価格』について。
例えば、同じ緑茶(煎茶)でも何故価格が違うと疑問に思ったことは無いでしょうか?

これはワインや日本酒、コーヒー等にも同じ事が言えると思います。
お茶(以下、紅茶や烏龍茶の話はややこしくなるので含みません)の場合、価格を決める大きな3つの要因があります。

まず1つ目は『お茶の種類』

大きくお茶の種類で以下の価格順となります。
抹茶>玉露>煎茶(高級>中級)>焙じ茶や番茶、など

抹茶と玉露は栽培方法が少し特殊で収穫前の約3週間前から黒いネットで茶畑を覆い、チャの葉に直射日光を当てずに栽培されます。
チャの樹の根から吸収された旨味成分のテアニン(アミノ酸)はチャの葉で光合成されることで、渋み成分のカテキンに変化するので、この働きを抑える(光合成をさせずカテキンを生成しにくくする)ため、旨味が強いお茶となり、価格も高価となっています。つまり、「お茶の旨味が高いほど高価(価値がある)」とされています。また、抹茶は最終工程にて石臼で細かく挽く作業があり、1時間で40gしか挽くことが出来ません。非常に手がかかるお茶なんです。

▼黒いネットで茶畑を覆っている様子

▼石臼で細かく挽き抹茶にする工程

2つ目は、『お茶の収穫方法』です。
わかりやすく言うと、機械で収穫(製茶)したか、手作業で収穫(製茶)したか、の違いです。なぜ手作業で収穫する必要があるのか?チャの葉の収穫は柔らかい新芽部分、いわゆる「一芯二葉」が良いとされていますが、機械での収穫は完全に「一芯二葉」のみの収穫は不可能なためです。一般的に流通しているお茶はほぼ全て機械で収穫されていますが、商品説明の欄に「手摘み」と表記してあれば、収穫時に相応のマンパワーがかかっていますので、それなりに高価なお茶となります。また、手作業でチャの葉を収穫し、手揉みで製茶されたお茶の中でも、品評会で日本一を獲得したお茶は100g相当で10万円(1g1000円)を超える価格が付けられます。針のような形状で艶が大変よく美しいお茶ですが、日常ではなかなかお目にかかることは難しいです。

   

3つ目は、『お茶の収穫時期』です。
これまで2つの要因についてお話ししてきましたが、みなさんにとって一番身近に感じるのは、おそらくこの「収穫時期」による価格差だと思います。
結論から言うと、一番茶(新茶)>二番茶>三番茶という価格順になります。「♪夏も近づく八十八夜〜」という歌い出しから始まる歌を聞いたことはありますよね?【茶摘】というタイトルの歌です。この八十八夜とは、立春(2019年の場合は2月4日)から88日目(2019年の場合は5月2日)を指します。実際の収穫日は各産地やその年の気候で変わりますので一概には言えませんが、おおよその一番茶(新茶)の収穫時期だと思って頂けたらと思います。
一番茶(新茶)は、冬の間養分を蓄え、春の訪れとともに出てくる新芽なので、二番茶以降のお茶に比べると、苦さや渋さの元となるカテキンやカフェインが少なく、旨味の元となるテアニン(アミノ酸)が豊富に含まれています。
二番茶、三番茶も同じチャの樹から収穫されますが、生育までに時間を掛けずに摘み取ることと、旨味成分のテアニン(アミノ酸)は光合成により渋み成分のカテキンに変化するため、一番茶(新茶)に比べ渋みが多く旨味が少ないお茶となってしまいます。

彩葉おススメ!自分好みのお茶を探す方法!

(1)お茶の種類で「お茶の旨味が高いほど高価(価値がある)」とお伝えしましたが、収穫時期についても同じことが言えるので、例えば同じ煎茶の場合、一番茶>二番茶>三番茶という順番で価格が決まります。但し、一番茶の煎茶と言っても100gで500〜5,000円程度のバラツキがあります。どのお茶が良いのかは嗜好の話になりますので、やはり実際に購入もしくは試飲で自分好みのお茶を探してみて下さい。
オススメは色々なお店(日本茶専門店など)で同じ価格帯(例えば100g1,000円の煎茶)のものを購入し飲み比べると、各店の個性や自分の好きな味がわかってくると思います。
参考までに、あくまで個人的な経験ですが、100g1,000円以上の煎茶であれば、ハズレは無いと思います。(玉露と抹茶はもっともっと高いですよ)

▼写真(左側:100g300円前後、右側:100g1000円前後)
<見分けポイント>
1.茶葉の色が濃い緑色で艶(ツヤ)がある
2.細くよれている
3.ガサガサしていない
などあります。購入時には袋の中の茶葉は見えませんが、中身はこんなに違っているので購入後はぜひチェックしてみてください。

さて、お茶の価格についてのお話、如何だったでしょうか?
日本国内で最も早く一番茶(新茶)が流通するのは鹿児島のお茶です。4月中〜下旬頃から市場で取引が開始されます。
今年はどんなお茶が出来るのか、楽しみですね♪

【最後に彩葉のお茶について】
彩葉の煎茶(緑茶)は、全ての生産者を直接訪問し、生産者の話を伺った上で厳選された一番茶のみ使用しています。
また、一般的な100g単位でも販売もしていません。これは私自身が経験したことですが、色々なお茶を飲み比べたいと思い、様々なお茶を100gずつ購入(もっと少量を購入したかったですが、100g単位しか販売されていなかったため)しましたが、お茶大好き人間の私でも正直全てを飲みきれませんでした。飲みかけの状態で茶葉が劣化(酸化)してしまうことが多かったためです。「もったいない」と何度も何度も思いました。

妻からも「以前買ったお茶がまだ残っているのに何で買うの?」と何度も何度もご指導を頂きました(笑)

この経験をもとに、彩葉では飲みきりサイズの量しか販売していません。また、急須が無いご家庭が増えていることから、手軽に簡単に本格的なお茶を楽しんで頂けるよう、ドリップ式ティーバッグとして販売しています。このため、彩葉のお茶は100g単位で販売されている一般的なお茶より値段が高価になっています。これも価格の話ですね。

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